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9.11

この先、この日にNYにいることはないのではないかと思ったので、グラウンドゼロへ行ってきました。

以前、ワールドフィナンシャルセンターに本社がある会社(ワールドトレードセンターのお隣のビル)の日本支社に勤めていたので、私はツインタワーには特別の思いがあります。
だって、NY本社の写真には必ずツインタワーが写っていたんですから。
私がNYを好きなのは、社会人としての生意気盛りの数年をこの会社で過ごしたことが1番の理由です。

テロ後初めてNYを訪れたのは2004年ですが、あるべきはずの場所にその姿がないことを確認した時は本当に悲しくなりました。
今でさえ、時々「この場所からはあの方向に見えたはずなのに…。」と胸がしめつけられるような思いになることがあります。

今日はグラウンドゼロに展示してある写真などを見ながら、ゆっくり1周して亡くなった方々のご冥福と遺族の方々の今後の幸せをお祈りしました。

一緒に行った韓国人クラスメイトのJessicaは22歳。(年は離れているけど、まるで同世代のように仲良く接してくれます)
彼女が展示品を写真に撮ったりしている様子は、なんだか美術館かイベントに来ている人のようにも思えて…。(もちろん写真を撮っていたのは彼女だけではありませんが)

実際にツインタワーを見たことがある人とない人では感じ方も大きく違うと思うし、テロ発生当時、韓国で17歳の高校生だった彼女にはこの事件は「遠い外国で起こった惨事」であって私ほどの思い入れがないのはしょうがないと思いますが…。
もう5年、だけどまだ5年しかたっていないのに、という気持ちになりました。


実は先週金曜日、映画「World Trade Center」(オリバー・ストーン監督)を観ました。
尊敬する先生のお嬢さんが女優さんでこの映画に出演しているので、それが見たかったというのもあるんですが(メインキャストの家族の役です)、この映画、何とも後味の悪いものでした。

この映画ではこのテロでビルの下に生埋めになったのは救助に向かったNYPDの5人(人数はさだかではない)だけのように思えるし、そのうち主人公の2人は救出されるんだけど、最後はまるでハッピーエンド。
映画タイタニックも大勢の死者が出た惨事を元に作られた映画で最後はハッピーエンドですが、約100年以上も前のお話とたった5年前ではぜんぜん違います。
家族の絆の大切さを訴えているのはわかるんですが、なにも9.11でなくても良かったのに、と思います。

この先、クラスメイトのJessicaよりもっと若く、実際の9.11をあまり知らない世代がこの映画だけを見るといったいどう感じるのか…、ちょっと怖い気がしました。

長くなりましたが、改めて犠牲者の方のご冥福をお祈りします。
by rient | 2006-09-12 18:08 | ◆New York

2006年1月からNY滞在中。いつまでたっても長期のバケーションを楽しむ旅行者気分。


by rient
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